子どもは必要なことを教えてくれている

私は講座などで「子どもは必要のないことはしない。甘える子は甘えることが必要だから、気を引く子は気を向けてもらうことが必要だから。噛む子は噛むこと(に伴う感覚刺激)が必要だからしているの。・・・」と話します。
一つ前のブログに書いた人工芝やチェーンブランケットの工夫も、そのハウツーではなく、子どもが教えてくれることに真摯に耳を傾ける保育者の姿勢が生み出すものです。

今日の研修でも、「いつも何かに寄りかかって、ちゃんと座っていられない子ども」に、(よく見ていると体幹が弱いのではなく、何かが背中に着いていることが必要なようなので)百均でマットを買ってきて、それを2枚合わせてランドセルのように背負わせたら、座っていられるようになりました」との報告。この園はもう何年も私のスーパービジョンを受けているので、言われる前に出来ることはやっています。

噛む子にはその子の気に入る噛み心地の噛めるものを用意してあげることは、その子に「あなたは一人ではない」「あなたと共に歩む人がいるよ」と伝えることであって、小手先のグッズの話しではないのです。
そんな人間観を背景にしていながらも、保育者が明日からすぐに出来る工夫を示唆する・・そんな研修を心がけて、今年もあと2ヶ月になりました。
今年の最後(3月27日)の研修対象は園長・設置者たちと今日聞きました。ワークショップやります!どうなることやらワクワクです。

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